50代からの上品な着物の着こなし術とは?着物の種類やポイント紹介

着物着こなす

50代になると、若い頃とは違う自分らしい魅力がさらに引き立つ年齢。

そんなときにぴったりなのが、品格と落ち着きが漂う着物の装いです。

特別な場だけでなく、日常においても気軽に取り入れられるような着こなしを知っておくと、気分をぐっと上げることができますね。

「でも、どんな着物が年齢に合うんだろう?」と悩んでいる方も多いかもしれません。

そこで、今回は50代からの素敵な着物の選び方や、品よく見せるコツをたっぷりとお伝えしていきます!

 

50代に合う着物の種類

ミワ
ミワ

師匠、最近50代に似合う着物のことをよく考えるんですけど、若い頃のように派手なものは似合わなくなってきたような気がして…。どんな着物がしっくりくるのか悩んでしまいます。

師匠
師匠

それはいい質問ですね。佳奈さん、年齢を重ねるとともに自然と落ち着きが出てくるものですから、派手さよりも品の良さが似合うようになってきます。たとえば、小紋や紬のように柄があまり主張しすぎないものがおすすめですよ。

50代になると、カジュアル過ぎない「落ち着き」と「気品」が大切です。

普段の着物として選びやすいものには、次のような種類があります。

 

小紋

小紋は普段着として着用されることが多く、柄が一面に広がるシンプルな着物です。

上品な柄のものや淡い色合いを選ぶことで、普段のお出かけから特別なランチ会まで幅広く活用できます。

 

紬(つむぎ)

紬は独特な風合いで親しみやすさを感じられるため、50代の肌になじみやすい素材。

特に、シンプルな無地や上品な織り模様の紬を選べば、カジュアルながらも高級感のある着こなしができます。

 

訪問着

訪問着は、パーティやお祝いの場での着用におすすめです。

控えめな柄と色を選ぶことで、品格ある華やかさを出せます。

 

50代からの上品な着物の着こなし術:着こなしのポイント

ミワ
ミワ

小紋や紬…確かに、それなら気軽に着られそうです。でも、色選びも難しくて。どんな色が50代には合いますか?

師匠
師匠

そうですね。藍色やベージュ、グレーといった落ち着いた色合いが上品で似合いやすいです。もしお出かけや華やかな場で着るなら、帯に少し明るめの色や光沢のあるものを合わせると、顔周りが明るくなりますよ。

50代らしさを引き出すためには、次のポイントを意識すると良いでしょう。

 

柄の選び方

あまり派手な柄よりも、季節感のある上品な柄を選ぶと素敵です。

例えば、春には桜や牡丹の柄、秋には紅葉や菊の柄などが風情を演出します。

 

色の選び方

落ち着いた色合いの着物がよく似合います。

深い藍色やグレー、薄いベージュなどの落ち着いた色を基調にし、帯や小物で少し明るめの色を取り入れると、顔色もよく見え、柔らかい雰囲気を引き出します。

 

帯の工夫

帯は、少し目立つ色や光沢のあるものを選んでも良いアイテム。帯締めにアクセントを持たせるなど、小物で自分らしさを表現するとおしゃれです。

ミワ
ミワ

なるほど!帯を変えるだけで印象が変わるんですね。でも、どうしても全体が地味になりすぎるんじゃないかと心配です。

師匠
師匠

それもよくありますね。でも心配しなくて大丈夫。たとえば、帯留めや帯締めなどの小物をアクセントに使うと、一気に華やぎますよ。

 

50代からの上品な着物の着こなし術:小物での楽しみ方

50代の着物スタイルを引き立てるために、小物を活かすのはとても効果的です。

小物一つで印象がぐっと華やかになったり、季節感が感じられたりと、上級者ならではの楽しみ方が広がります。

ここでは、帯留めや帯締め、帯揚げ、そして足元や襟元まで、50代の着物にぴったりな小物の選び方について、具体的なポイントを解説します。

 

帯留めで季節感や個性をプラス

帯留めは、さりげないアクセントで全体を引き締めたり、テーマや季節を取り入れたりできるアイテムです。

素材やデザインにこだわることで、着物に合わせた趣が増し、大人の品格が漂います。

  • 季節に合わせた帯留め:春には桜や梅、夏には金魚や水の波紋をモチーフにした帯留めを選ぶと、季節をさりげなく楽しめます。秋には紅葉やすすき、冬には雪の結晶や椿といった冬らしいデザインも素敵です。
  • 素材で変化を楽しむ:例えば、夏は涼しげなガラスや水晶の帯留めで透明感を出し、冬は木や金属の温かみのあるものを選ぶと、季節感が引き立ちます。

 

 

帯締めでコーディネートにメリハリを

帯締めは色や太さによって、着物全体の印象を引き締めたり、華やかにしたりと大きく変えられるアイテムです。

着物や帯の色が控えめな場合、帯締めで遊び心を加えることでメリハリのあるコーディネートが完成します。

  • 差し色として使う:全体が落ち着いた色合いのコーディネートに、明るい色の帯締めを差し込むと華やぎが生まれます。例えば、モノトーン系の着物に深い赤やオレンジを合わせると洗練された印象に。
  • 模様のある帯締め:無地の帯締めだけでなく、絞りや編み込み、刺繍などが入った帯締めを選ぶと、帯周りに立体感が加わります。シンプルな小紋や紬の着物を個性的に演出できます。

 

帯揚げで表情を変える

帯揚げは、着物姿を引き締めるだけでなく、コーディネートのアクセントとしても使える重要なアイテムです。

見える部分が少ないながらも、色や素材によって全体の印象を大きく変えることができます。

  • 透け感のある素材:夏にはシースルーの帯揚げを使うと、涼しげな印象に。絽や紗といった透け感のある素材は、涼しさを感じさせる上品な見た目が特徴です。
  • 色の重ね方を楽しむ:着物や帯の色に合わせたグラデーションや、あえて補色を組み合わせることで立体感が生まれます。例えば、紺の着物に淡いグレーの帯揚げを合わせると柔らかい印象に、逆に鮮やかな黄や桃色で元気な雰囲気を加えることもできます。

 

足元や襟元も抜かりなく

足元や襟元にも小物を取り入れると、全体のバランスがさらに整い、50代の品格が際立つ着こなしが完成します。

  • 足袋の選び方:足袋は白が基本ですが、時にはカラフルな刺繍入りや色足袋を取り入れて、さりげない遊び心を加えるのもおすすめです。色や柄を取り入れることで、他のアイテムとの調和が生まれ、足元にアクセントがつきます。
  • 半襟で彩りを添える:半襟も、着物の色に合わせて季節感を演出できるアイテムです。例えば、秋には紅葉をあしらった刺繍入り半襟、春には花柄のものなど、さりげなく季節を感じさせます。また、白襟でも小さな柄や控えめな刺繍が入っていると、顔周りが明るくなり華やかです。

 

季節の風情を意識して

50代の着物コーディネートでは、季節感を楽しむことが大切です。

特に日本の四季の移ろいを反映させる小物選びを意識すると、上品で気の利いた着こなしになります。

春には若草色、夏には青磁色、秋には黄土色や紅葉色、冬には黒や深緑など、和の色彩を取り入れると季節感がより一層引き立ちます。

師匠
師匠

季節感を取り入れたものを選ぶと、その時々で違う楽しみ方ができます。

ミワ
ミワ

たしかに、自然な素材のものだと、体にも優しくて安心感がありますね。少しずつ、上品で落ち着いたものを増やしてみたいと思います。

 

50代からの上品な着物の着こなし術:季節に合わせた素材選び

着物は、素材を変えることで季節感を楽しむことができます。

 

春・秋

単衣(ひとえ)の着物や、軽めの紬を選ぶと春や秋にぴったりです。

気温の変わりやすい季節には、帯や羽織も合わせやすいアイテムとして重宝します。

 

50代になると、涼やかな麻や絽(ろ)の素材の着物が似合います。

色も淡い色合いのもので涼しさを感じられるように工夫してみましょう。

 

冬には、ウールや厚手の正絹の着物がおすすめです。

色味を少し濃くして、シックに決めるのがコツです。

 

50代からの上品な着物の着こなし術:コーディネート例

ここで、いくつかのシーン別におすすめのコーディネートを紹介します。

 

友人とのランチ

小紋の着物に、華やかさのある帯を合わせて軽やかに。

帯留めや帯揚げに、少し明るめの色を取り入れることで、柔らかさと遊び心を演出します。

 

子供や孫の入学・卒業式

訪問着に落ち着いた色の帯を合わせ、品のある装いで。

バッグや草履も同系色で揃えると、全体に統一感が出ます。

 

季節のイベント

単衣の紬を着用し、季節の柄やカラーを帯に取り入れると、季節感を楽しみながら上品にまとまります。

 

着物をさらに楽しむためのポイント

50代から始める「着物生活」をさらに楽しむための工夫をご紹介します。

大人ならではの落ち着いた着こなしと、年齢を重ねたからこそのおしゃれの深みを楽しみましょう。

 

着物仲間を作って広がる世界

着物を愛する仲間がいると、着物選びやコーディネートのアイディアを共有できるだけでなく、日々の着物生活がより楽しくなります。

オンラインや地域の着物サークルに参加するのもいいですね。気軽に情報交換したり、新しい発見や知識も増えるので、お互い刺激し合えます。

 

簡単な着付けを覚えて気軽なお出かけ

「着物はハードルが高い…」と思うかもしれませんが、基本的な着付けを覚えれば、思い立った時にさっと自分で着物を楽しめます。

例えば、ランチやちょっとしたお出かけも着物で行けるようになると、いつもの風景も違って見えてきます。

YouTubeなどでの動画レッスンや、お近くの着付け教室で基礎を学んでみてはいかがでしょうか?

 

地域の着物イベントに参加して文化を楽しむ

着物で行くとさらに楽しいのが、地域の着物イベントや茶会です。

こうした場では、他の方の素敵な着こなしに出会えたり、伝統文化を体験できたりします。

季節の風情を感じながら、着物を楽しむ時間は心に残る素敵な体験になりますよ。

また、イベントを通じて新しい友人も増えるかもしれません。

師匠
師匠

年齢を重ねていくごとに似合う着物も変わりますから、焦らずにじっくり自分に合ったものを見つけてくださいね。。

まとめ

50代からの着物生活は、日常に彩りを添え、心豊かな時間をもたらしてくれます。

日々のコーディネートを工夫したり、着物に似合う小物を取り入れるだけでなく、同じ趣味を持つ仲間と交流することも大切な楽しみ方のひとつです。

オンラインや地域のサークルでの情報共有、着付けを学んで気軽に着物で出かけられるようにすることで、いつもと違う新鮮な視点が生まれます。

また、地域の着物イベントに参加すれば、さらに着物の魅力を感じられ、新たな友人や学びの機会にも出会えるでしょう。

人生の節目を迎えた今だからこそ、心の豊かさを大切にし、自分らしい着物生活を深めていけるといいですね。

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