着物の着付けにおいて、半衿は欠かせない重要なアイテムです。
長襦袢の衿元に取り付けることで、汚れを防ぎ、着物姿をより美しく整えてくれます。
しかし、「自分で半衿をつけるのは難しそう」と感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では、半衿の付け方を初心者でも簡単にできる方法を紹介します。
さらに、縫い付けるのが苦手な方のために、代用品や簡易的な半衿の選び方も合わせて解説します。
半衿をつけるのに必要なもの
半衿を取り付けるために必要なアイテムは次の通りです。
初心者の方でも、これらの道具を揃えておけばスムーズに作業を進めることができます。
アイテム | 詳細説明 |
---|---|
半衿 | 衿元に取り付ける布で、洗濯ができるため着物の汚れを防ぎます。 |
針 (縫い針・まち針) | 半衿をしっかりと縫い付けるための針です。まち針は仮止めに使用します。 |
絹糸 | 服用の糸と違って、細くて強い絹糸を使用することで、見た目も美しく、丈夫さも保たれます。 |
糸切りばさみ | 糸の切れ端をきれいに処理するためのはさみです。 |
襟芯 | 半衿に入れることで、衿をシャキッと保つための芯です。 |
半衿を取り付ける前に、長襦袢や半衿にシワがないかを確認しましょう。
もしシワがあれば、アイロンをかけて整えてから取り付けを始めてください。
この時、あて布を使うことをお忘れなく。
コツをつかめば簡単!半衿の付け方
それでは、半衿の取り付け方をステップごとに見ていきましょう。
Step 1: 半衿をセット
まずは、長襦袢の表面に半衿を内側に約1cmほど折り込んでセットします。
背中心がずれないように注意しながら、まち針でしっかりと留めましょう。
Step 2: 縫い始め
右端から縫い始め、細かく縫い進めます。
半衿の端は着付け時に引っ張られるため、しっかりと細かく縫っておくことが大切です。
Step 3: 裏返し
次に、長襦袢を裏返しにして、半衿が長襦袢の衿を覆うように折り込みます。
この時もまち針で留めてから、まつり縫いを行います。
細かく縫う必要はありませんが、端をしっかりと縫い返すことがポイントです。
Step 4: 衿芯の取り付け
半衿がしっかりと縫えたら、最後に衿芯を入れます。
衿芯は半衿をシャキッと保ち、きれいなラインを作るために重要なアイテムです。
それでも縫い付けるのができない方へ
半衿を縫う作業がどうしても難しいという方には、簡単な方法で半衿を取り付ける方法もあります。
(1) 両面テープでつける
両面テープを使って、半衿を取り付ける方法です。
長襦袢の衿部分に両面テープを貼り、半衿を1cm程度内側に折り込んで貼り付けます。
さらに、衿芯を置いて、半衿を包み込むように折りたたみ、再度両面テープで固定します。
簡単にできますが、何度も取り外すと粘着力が落ちるため、注意が必要です。
(2) ファスナー式の簡易半衿
最近では、ファスナーで取り付けられる簡易的な半衿も販売されています。
こちらは縫い付け不要で、ファスナーを閉じるだけで簡単に取り付けられます。
使い勝手は良いですが、ファスナーの種類によっては、他の長襦袢に適合しないことがあるので、購入時に注意が必要です。
まとめ
半衿の付け方は一見難しそうに思えますが、コツを掴めば初心者の方でも簡単にできます。
慣れれば、10分程度で作業が完了するので、ぜひ挑戦してみてください。
また、縫うのが苦手な方は、両面テープやファスナー式の半衿を使って、簡単に半衿を取り付けることもできます。
美しい着物姿には、きれいな衿元が欠かせません。半衿をきちんと付けることで、着物の印象がグッと引き締まります。
ぜひ、練習して、自分で半衿を付けられるようになりましょう!
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