半衿の付け方とは?初心者でもできるコツと代用品も紹介

着物リメイク

着物の着付けにおいて、半衿は欠かせない重要なアイテムです。

長襦袢の衿元に取り付けることで、汚れを防ぎ、着物姿をより美しく整えてくれます。

しかし、「自分で半衿をつけるのは難しそう」と感じる方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事では、半衿の付け方を初心者でも簡単にできる方法を紹介します。

さらに、縫い付けるのが苦手な方のために、代用品や簡易的な半衿の選び方も合わせて解説します。

 

半衿(はんえり)は、着物や長襦袢の衿部分に取り付ける装飾的かつ実用的なアイテムです。

通常、着物を着る際に必ず使われるもので、衿の汚れを防ぐために役立ちます。

また、見た目を整える役割も果たし、特に長襦袢に半衿を付けることで、きれいな衿元を作ることができます。

半衿は、細長い布で、長襦袢の衿部分に縫い付けられるか、簡易的に取り付けられるタイプがあります。

基本的に、半衿は長襦袢の衿をカバーし、着物を着る際に見える部分です。

これを付けることで、着物の格が引き立つほか、汚れや汗を防ぐことができ、着物を清潔に保つ役割も担います。

半衿には、絹や綿、化繊など、さまざまな素材が使われることが多く、使用シーンに応じて素材やデザインを選ぶことができます。

例えば、フォーマルな場面では白や淡い色のシンプルなものが好まれ、カジュアルなシーンでは柄物や色付きの半衿も見られます。

 

半衿をつけるのに必要なもの

半衿を取り付けるために必要なアイテムは次の通りです。

初心者の方でも、これらの道具を揃えておけばスムーズに作業を進めることができます。

アイテム 詳細説明
半衿 衿元に取り付ける布で、洗濯ができるため着物の汚れを防ぎます。
針 (縫い針・まち針) 半衿をしっかりと縫い付けるための針です。まち針は仮止めに使用します。
絹糸 服用の糸と違って、細くて強い絹糸を使用することで、見た目も美しく、丈夫さも保たれます。
糸切りばさみ 糸の切れ端をきれいに処理するためのはさみです。
襟芯 半衿に入れることで、衿をシャキッと保つための芯です。

半衿を取り付ける前に、長襦袢や半衿にシワがないかを確認しましょう。

もしシワがあれば、アイロンをかけて整えてから取り付けを始めてください。

この時、あて布を使うことをお忘れなく。

 

コツをつかめば簡単!半衿の付け方

それでは、半衿の取り付け方をステップごとに見ていきましょう。

 

Step 1: 半衿をセット

まずは、長襦袢の表面に半衿を内側に約1cmほど折り込んでセットします。

背中心がずれないように注意しながら、まち針でしっかりと留めましょう。

 

Step 2: 縫い始め

右端から縫い始め、細かく縫い進めます。

半衿の端は着付け時に引っ張られるため、しっかりと細かく縫っておくことが大切です。

 

Step 3: 裏返し

次に、長襦袢を裏返しにして、半衿が長襦袢の衿を覆うように折り込みます。

この時もまち針で留めてから、まつり縫いを行います。

細かく縫う必要はありませんが、端をしっかりと縫い返すことがポイントです。

 

Step 4: 衿芯の取り付け

半衿がしっかりと縫えたら、最後に衿芯を入れます。

衿芯は半衿をシャキッと保ち、きれいなラインを作るために重要なアイテムです。

 

それでも縫い付けるのができない方へ

半衿を縫う作業がどうしても難しいという方には、簡単な方法で半衿を取り付ける方法もあります。

 

(1) 両面テープでつける

両面テープを使って、半衿を取り付ける方法です。

長襦袢の衿部分に両面テープを貼り、半衿を1cm程度内側に折り込んで貼り付けます。

さらに、衿芯を置いて、半衿を包み込むように折りたたみ、再度両面テープで固定します。

簡単にできますが、何度も取り外すと粘着力が落ちるため、注意が必要です。

 

(2) ファスナー式の簡易半衿

最近では、ファスナーで取り付けられる簡易的な半衿も販売されています。

こちらは縫い付け不要で、ファスナーを閉じるだけで簡単に取り付けられます。

使い勝手は良いですが、ファスナーの種類によっては、他の長襦袢に適合しないことがあるので、購入時に注意が必要です。

 

まとめ

半衿の付け方は一見難しそうに思えますが、コツを掴めば初心者の方でも簡単にできます。

慣れれば、10分程度で作業が完了するので、ぜひ挑戦してみてください。

また、縫うのが苦手な方は、両面テープやファスナー式の半衿を使って、簡単に半衿を取り付けることもできます。

美しい着物姿には、きれいな衿元が欠かせません。半衿をきちんと付けることで、着物の印象がグッと引き締まります。

ぜひ、練習して、自分で半衿を付けられるようになりましょう!

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